今年になって、少しずついろいろなテーマに取り組んでいて、そのうちのひとつがこれ。
去年やろうとしてできなかったテーマのひとつだ。レイ・ブラウンのベースラインが他のベーシストとどこが違うのかを探る・・・。
そこで、このブログで少しずつその「研究成果」を公表することにした。
1)ルート音を使わないベースライン
たとえば、課題曲のALL OF ME (A♭)の冒頭4小節目に出てくるC7のベースライン。通常だと、まずルートのCをきちんと鳴らしてから移動するものだが、ここでは、いきなりGの音から始まる2小節のメロディックなラインとなる。(写真参照=へ音記号の譜面です)これがオスカーピーターソンのピアノと対位法的に動いていく美しさ。
ピアノなどメロディー楽器の人にとっては、きっとなんでもないことなんだろうけど、ふだん「ルートの呪縛」の中にいる普通のベーシストが、いきなり冒頭からこういうラインを弾くのはかなり勇気がいるもんだ。
演奏中にとっさにこういうラインがわいてくるんだろうか。
さて、今年になってもうひとつ取り組んでいるのが北欧ジャズ。ピアニストasaさんから教えてもらった「ラーシャ・ヤンソン・トリオ」のラーシュ・ダニエルソンというベーシストの演奏だけど、こっちの研究はまだまだ時間がかかりそうだ。完成は1年か2年後になりそう。