去年の秋、阿佐ヶ谷マンハッタンに個人レッスンを受けに行ったときのこと。
階段の下から、ベーシスト山下さんがすごい勢いで練習をやっているのが聞こえたので、「やっぱり山下さんみたいに毎日のようにライブやってても、そんなに練習するものなんですか?」と聞いたら、
「演奏なんて一瞬のうちに終わってしまいますから、
練習することが僕の仕事なんですよ。仕事って、最低限のことやって給料もらう人もいるし、それ以上のことをやらないと満足できない人もいるでしょうけど、どっちを取るかはその人の生き方みたいなものですね」。
そのあと、いろんな話をしてたら、「演奏には人間的な成熟が反映するといいますから、僕は50代、60代になった頃に、自分がどんな音を出しているのかが、今から楽しみなんです」。
<一言コメント>
山下さんにはこれまで3回ほど個人レッスンを受けました。お互いのスケジュールで決めてるので、最近はご無沙汰していますが、技術的なことばかりでなく、ベーシストとしての心構えを教えてくれます。
それにしても、僕の場合には、人間的な成熟が「音」に反映するのは何年後のことになるやら(>_<)。その前に、まず、もっと人間的に成熟しないと・・・。