去年の5月末に、エマニュエル・ウィルファーを購入してから、1年以上も弦を変えていなかったので、8月末ライブの前に、とうとう弦を変えることにした。
どんな弦がいいのかよくわからないので、渋谷クロサワ楽器のスタッフに、「ジャズをやるのに適した弦」ということで、お勧めを受けたのが、オーストリア製のSPIROCOREのライトというタイプ(写真)。
税込みで21,000円したが、まずは「一番定評がある」ということなので、安心して取り替えた。
さて、実際に張り替えてびっくりした点は2つあった。まずは、サステインが信じられないくらい長いこと。4弦などは、ブィーンといつまでも鳴っている感じ。ただ、残念なのが、音質が金属音というか荒削りというか、今までの弦とはあまりにも違った。高級感がない。
スタッフによると、当初の弦は、ドイツ製のPIRASTRO社のクラシック(アルコ)用の弦だったらしい。なるほど・・・こうやって両者を弾き比べてみると、いやいやかなり音質が違うものだ。
僕の場合には、前者のクラシッック用の弦の音の方がぴったりしていた。やわらかいというか、チェロみたいというか、そういう高貴な(ハイソな)音がしたものだ。
取り替えたばかりのSPIROCOREは、今度やるラテンライブには伸びがよくていいかもしれないが、通常のピアノトリオでは、違う感じもする。帰宅して、「ジャズライフ」で調べてみたら、SPIROCOREは、レイ・ブラウンらも愛用していたというが、4ビートにはいいらしい。
ライブによって、毎回、弦を張り替えるわけにもいかず、はてさてどうしたものか。それにしても、自分の好きな弦にたどりつくためには、あと何回張り替えたらいいのだろうか。せめて第1弦だけでも、クラシック用に変えてみようか。でも、ベースの弦って高いですね。